完璧主義者のリーマン
数学界の巨匠にリーマンという人物がいます。
最も有名なのがリーマン予想という、不規則に現われる素数の分布予想です。素数の分布の法則性は未だに証明されていません。この素数が不規則ゆえパスワードのセキュリティに使用されています。
数学の世界では、ある法則が完全で完璧だと証明されて初めて採用されます。
科学や物理は不完全です。時代を超えて、常識だと思っていたことが覆ったり、新しい発見が今後も見つかる可能を秘めています。この科学や物理は数学が完璧である条件の元、その規則に従って採用されています。
最近、素数の音楽を読みました。
数年前に、「人類が知っていることすべての短い歴史」と「フェルマーの最終定理」という本を読み、感銘を受けそこからたどり着きました。
リーマンは完璧主義者だったそうです。
なので、9割証明されたもの、おおよそ証明できているが完璧ではないものを、自分の中に閉じ込めたまま、公表しないまま死んでいったそうです。
とても内向的で顔を覆い隠すために、ひげも伸ばしていたと言われています。
死後数十年経って、リーマンのたくさんのメモが残されていたことに気づきます。
このメモの中に、現在、数学者が証明しようとしているものや、証明したものがすでにたくさん証明されていたことが明らかになったそうです。
リーマンが、メモを公表しなかったことで世界が50年遅れたといっていました。
この世に唯一完璧でなければならないのが数学です。
自然と数学は常に完璧ではないとならないのです。
自然が完璧の元、数学でそれを証明し、その数学を使って芸術が生まれます。
とても神秘的で面白いです。数学界では不完全は許されません。
そしていくつかのリーマンの証明を理解するのに世の中が30年かかったそうです。
リーマン予想も未だに未解決です。おおよそらしいとしか言えないのです。
でも、完璧主義者だったリーマンが公表しているのなら正しいとも言えなくもないです。