慣れること

新しい事がどうやったら出来るようになるかについて考えています。僕が最も腑に落ちる表現が「慣れる」ことです。

初心の頃は、それをうまく使いこなしている人や今学ぼうとしていることをすでに心得ている人を見るとマジシャンのように思えます。

電子工作をしている人やエンジニアとして働いている人は知っているかもしれませんが、Arduino(アルデュイーノ)というマイコンがあります。Amazonで3000円~5000円で購入出来、手軽に電子工作が楽しめるものなのですが、だいたいの人が、「Lチカ」といわれるLEDをチカチカ光らせるところからみんなスタートします。これだけでも当初、感動しました。

このArduinoで具体的にどういうものが作れるのかというと、Bluetooth接続、WiFi、赤外線通信などが可能で自動でツイッターに呟いてくれるシステムや、自動で花に水をやるシステムや自動でペットに餌をあげられるシステムを作ることが出来ます。

そうやって聞くと、そんなこと出来るのは超オタクかマニアくらいだろうと思うかもしれません。

でも、これはLチカが出来る人は基礎を積み重ねることにより出来るようになります。

全ては基礎の上に成り立っています。全ては、Lチカの上に成り立っています。

実はLチカを通過せずに、「壁にぶつかりそうになったらターンして走る道を自己補正する自動車」を作ることも出来ます。具体的にどうやって作るかというと、キットを購入し、説明書通りに組み立てて、プログラムをインストールしてArduinoに書き込むだけです。

でも、この近道は何にもならないです。具体的にどうなって、どういう仕組みなのか知らないからです。

なので、ぶつからない自動車は作れても、ボタンを押すと3秒間LEDが点灯するプログラムすら作れないです。人から与えられたもので完成はしますが、これでは自己表現が出来ません。

技術を得る最終の目標が「それを使って自己表現する」ことだと思います。

本当の意味で高度な技術は、小さな基礎の積み重ねにあります。

そのために必要なことが「慣れる」ことです。

高度な技術を早急に使うことでも、ぶっ通して1日遊び切ることでもなく、素晴らしい教則本と出会うことでもなく、単純にそれと関わる時間を多く費やすことです。そしてそれを使って自己表現したいなら、自分の出来ることを積み重ねつつ、疑問に思ったところを解決していくことです。

難しい専門書を読むより、人から教えてもらおうと師を探すより近道です。

まさしく僕が学んでいるギター、英語、プログラミング全てがそうです。